C評価付けられたら、ちょっと世界が変わった話。
30代東京で一人暮らし、彼氏なし。
大企業でフルタイムで働いています。
私にとって「仕事」は生活するために必要なものです。
・・・・
というか、2年半前に彼氏に自分から別れを告げてから、
わたしの心は益々「仕事」に没頭してきていると思います。
自分の8割のパワーを費やしている「仕事」への評価は、
気づかぬうちにイコール「自分」へ評価になっていました。
今日は、最近ある出来事をきっかけに、迷い、決断するに至った話を書きます。
#「受け入れられない!」
・・・何とかプロジェクト中止は免れたものの、評価C。
A、B、CのC。6割がBをゲットする中のC。
わたし「え・・・?」
部長S:「チー子さんは頑張ったし、前年度よりずっと成長したよ。
だけど他の同部署・同職位の人と比べたらどうしてもこの評価になっちゃうんだ。
今年はうちの部でもCを出さないといけなくて。ごめんんね。」
わたし「比較的不満足なのはわかりました。でもCはちょっと・・・
ちょっと風に当たってきます。」
S部長「おやつでも食べてきてよ。奢るから。」
わたし(そんなもんいらん。Cなんて言わないでくれ!!!!)「ご馳走様です。」
オフィスを出て、ふらふらと小雨の中を歩き、公園のベンチで呆然。
(母にLINEして慰めてもらおう。もうこんな仕事やめたい。
こんなに尽くしているのに。S部長クソ野郎。
そもそも、パパ、県一の学校に受かったら留学させてくれるって言ったのに。
苦手な理系に行って結局文系職ついて、努力して英語勉強して、
でもチャンスは巡ってこないし。パパの馬鹿・・・S部長クソ野郎。)
グルグルと、愚痴ばかりが頭に浮かんでは、ため息と一緒に消えていきました。
#仕事への情熱
わたしは今、10名ほどの部署で、主要マーケットの新規事業担当をしています。
それだけ言ってみると、すごいと思ってもらえそうですが、全然。
「主要マーケット」なんて口だけで、予算も工数も先進国が持っている。
わたしのプロジェクトは、実務担当は自分だけだし、零細分野だと感じてきました。
でも、最初はイヤイヤながらにもついて来てくれた
エリアの人たちやこのプロジェクトが大切で仕方がないのが今のわたしです。
正直、多少時間がかかろうが変人だと思われようが、
この(実は)マイナーエリアたちを輝かせるのがわたしの小さな夢です。
実際、予算が充分にないので、寝技(枕営業ではない)を使ってもぎ取ったり、
マーケットの意識も高くないので、草の根運動(レクチャーツアー)したり、
結構、泥臭い仕事の仕方をしてきました。
#「予算はないけど、何とかしろ。」
さて、数ヶ月前2年前にわたしが草の根運動から始めたエリアのプロジェクトがやっと形になろうという時、
予算を使いたくない実行部門のタヌキ部長から横槍が入りました。
部長Sに相談するも、取りつく島もなく
部長S:「その時はその時だよ。」
わたし:「いや、できることがあるうちは、何とか手を打ちたいんです。」
「先進国ばかりにお金や工数使っていますが、会社にとって重要な地域はこちらですよね?企画の裏をとるために、前から提案している市場調査やらせてください。」
部長S:「視野が狭い。視座が低い。俺だったらどうするか
考えてみてよ。残りの予算は先進国の調査に使うから。」
「チー子さんは、自分の足元しか見ていない。」
そこからわたしは走りました。関係部署のところにも。
プロジェクトを止めない為に、できる限りのことをやりました。
突発性難聴、急性胃腸炎。なった事のない病気にもかかりました。
でも多分、色々始めるのが遅かったし、ちょっと雑だったかもしれません。
#モヤモヤ
(けどCはないよなあ・・・会社休みまくっても取れるのがC。落第点C。
そもそも、S部長はわたしと気が合わない天才カリスマ博士型。
わたしは天然情熱家だから、ああいう天才には不可解要素。
計画的にやっててうまく行ったことは、たまたまに見える。
うまく行かなかったことは、不注意だと思われるんだ。)
そんなことを家に帰ってから2、3日考えて、モヤモヤする日々が続きました。
何かアクションを取れないかなど考える事もありました。
(評価について、文句を言えるとしたら人事かなあ、
部内のYさんくらいにしとこうかなあ。いっそ暫く休んで転職してしまおうか・・・
S部長は思い知ればいいんだ、わたしの重要さを!・・・)
ただふと、このパターンなんか違うんじゃない?と思う様になってきました。
こういうモヤモヤは人生で数回かありましたが、
その後、モヤモヤするムードに任せて何かをして、
状況が急に良くなったり、上手く行った事は何もありませんでした。
これが経験というものかもしれません。
頭の中で誰か(経験)が叫びました。
「なんか違う・・・このままじゃ幸せになれない!」
#何が違うのか
わたしは、何が違うのかわからずただ、
いつもの思考回路から抜け出そうともがきました。
ふと、小さい頃から教えられてきた、
ネガティブな経験には、何らかの「いいこと」がくっついてくる事、
を思い出しました。
「期待されなければ、人を喜ばせることは簡単だし、
大好きな人と別れたら、もっと好きな人に出会える」
(じゃあ・・C評価とったらそれ以下はないから気楽。
A欲しかったら挑戦すれば良いだけ。
だけど、わたしのもっとも大切なものは「仕事の評価」ではない様な・・・)
けど実際は、
わたしの周りの多くの人は、チャンスを掴みに行っているというよりは、
ネガティブな事が降りかかってくることを、
避けながら生きている様に思います。
わたしも同じ様に、殆どの場合、色んな事を恐れながら生きています。
みんなの前で怒られること、失恋、仕事の失敗・・・
でも、逃げられないネガティブは沢山あります。
恐れずにどれだけチャンスを掴もうとチャレンジできるか、
が人生を豊かにする、という事を分かっていながらも中々できないものです。
たぶん重要なのは、今回「チャンスを掴みに行っていた」という事実。
それがちょっと上手く掴めなかっただけかもしれません。
C評価のネガティブな響きのせいで、S部長の「よく頑張った」
が完全にかき消されていました。
また、最初は乗り気じゃなかったエリアのおじさんたちが、
企画に期待を寄せてくれる姿が頭に浮かんできました。
#決断
わたしが決断したのは、これまでの思考回路との決別です。
大人が成長するって中々難しいんですよね・・・
それでも何かに気づくことは気づかないよりマシであり
ハッと世界が違うく見えて来るものなんですね。
出来るだけ、前よりもっと、恐れずにチャンスを掴みに行こうと思います。
それで失敗したら、まずはチャレンジした自分を褒めようと思います。
そして、落ち込んだらちゃんと「前」を向くことです。
それに、まだまだ仕事のことばかりが頭に浮かんできますが、
仕事の評価=自分への評価ではないから、
大切なものを見失わない様にして猛進していきたいなと思います。
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